キャロットクラブの2016年募集馬血統分析の答え合わせ関西馬編です。

1勝以上の馬の答え合わせです。

40イペルラーニオ 8戦1勝

コスモチェーロ2015
父ディープインパクト 母コスモチェーロ 母父Fusaichi Pegasus
200,000円 矢作厩舎
マカヒキと同じHaloクロス3×5の主導。スピード優位で広いコースで末脚を伸ばすタイプ。
影響力の強いBMS内しかもHaloを持つRowdyAngel内に弱点を作ってしまった。
能力は高いがそれをレースでどこまで発揮できるのか不明。コンディション調整が鍵となるか。
春の福島で勝ち上がりダービーTRは7着。秋の巻き返しに期待しましょう。

41ヴェルテアシャフト 3戦1勝

ヒルダズパッション2015
父ディープインパクト 母ヒルダズパッション 母父Canadian Frontier
300,000円 池江寿厩舎
個々に良い所は見られるが全体で見ればアンバランスな配合。
芝の中距離で活躍できれば。頭角を現すのは古馬になってから。
頭角を現すのは古馬になってからなので及第点では。

42フィニフティ 3戦1勝 クイーンC2着

ココシュニック2015
父ディープインパクト 母ココシュニック 母父クロフネ
125,000円 藤原英厩舎
ステファノスの全妹。
Northern Dancer系列ぐるみとTurn-to系列ぐるみで全体をまとめる。
ディープとクロフネどちらもスピード優位の種牡馬だが、当馬は前面にスピードの血が出ていないため適性は中距離以上になると思われる。
ムラ駆けだが息の長い馬になると予想する。
桜花賞にも出走し中々の活躍。秋にも期待。

43センテリュオ 3戦1勝

アドマイヤキラメキ2015
父ディープインパクト 母アドマイヤキラメキ 母父エンドスウィープ
125,000円 高野厩舎
トーセンスターダムの全妹。
母は米系主体、それに対してディープは欧州主体で、当馬の父母の相性は良くない。
母内クラフティワイフ内の米系の血がほぼ眠ったままで、後付け講釈になるが、トーセンスターダムが一流になりきれなかったのはこの辺りに原因有りか。
とはいえエンドスウィープとディープでそれなりに能力を形成しているので、対戦相手次第では兄のように活躍できると思う。
500万クラス2戦2着2回と堅実駆け。兄同様の活躍が期待できるかも。

46シーリア 4戦1勝

シーザリオ2015
父キングカメハメハ 母シーザリオ 母父スペシャルウィーク
175,000円 角居厩舎
リオンディーズの全妹。エピファネイア(父シンボリクリスエス)の半妹。
Nijinsky6×5でBMS内マルゼンスキーの再現を狙ったかもしれないが幾つか突っ込みどころ有り。
全兄リオンディーズは朝日杯で豪脚を披露したが本質は中距離の馬力タイプ。
母母の一部に独系の血があり、繁殖牝馬価値も魅力。
勝ち上がりに手こずった辺り晩成タイプに見える。まだまだこれから。

48レノヴァール 6戦2勝 若竹賞勝ち

データ2015
父ハーツクライ 母データ 母父Roy
75,000円 高野厩舎
NasrullahとCourt Martial系列ぐるみ、それにNative DancerやMahmoudなどもクロスしてスピードを強調した配合。
米系主体の母だが父の米系の生かし方にやや勿体無い所があるのが残念。
長距離向きではなさそう。スピードを生かして活躍したい馬。
中距離タイプで評価ははずれ。

51アリストライン 4戦1勝

アディクティド2015
父ハーツクライ 母アディクティド 母父ディクタット
85,000円 高野厩舎
クルーガー(父キングカメハメハ)の半弟。
キングカメハメハはTourbillon系はじめアディクティドに対応する難しい血を有していたが、ハーツはそれらを持っていないため母の血統表の至る所に穴が開いてしまった。
芝の上位で通用する血は生きているので、スピードの血が強調されたシンプルな配合といえなくもないが・・・。
芝千八で勝ち上がりこの後中距離路線を歩む模様。

53トゥザフロンティア 3戦1勝

トゥザヴィクトリー2015
父ロードカナロア 母トゥザヴィクトリー 母父サンデーサイレンス
300,000円 池江寿厩舎
Hyperion系の血の生かし方はここ数年の注目馬の中でトップ。
スピードのTudor Minstrel、スタミナのAlibhai、Heliopolisが各々クロスし、最後にスピード勢力とスタミナ勢力がHyperionで直結するドラマティックな配合。
その一方で普通は起こり得ない父方Miesque内に弱点を作ってしまったりと危なっかしい配合でもある。
ロードカナロアとNureyevを持つ母との配合ならば、東京サラブレッドクラブのシルバーフォックス15の方がバランスは良い。
2歳戦から活躍可能。芝ダート兼用でマイルから中距離。脚質は先行と予想。
ここまで手こずるとは予想できず。

56ヴァイザー 7戦1勝

ヴァイスハイト2015
父ノヴェリスト 母ヴァイスハイト 母父アドマイヤベガ
60,000円 高橋亮厩舎
祖母ソニンクの仔にノーザンリバー、ランフォルセがいるが、どちらも父はNorthern Dancerを持たずHalo~Hail to Reasonを生かした馬になっている。
当馬の父ノヴェリストはNorthern Dancerを2つ持ちHalo~Hail to Reasonを1つも持たないので、当馬が近親のような活躍をするか疑わしい。別のタイプに出ると思われる。
母がスピードの血を多く持っているので、時間をかけてそれらを開花させることができれば。
早熟スプリンターに出るとは予想できず。

58アントルシャ 5戦1勝

アソルータ2015
父ノヴェリスト 母アソルータ 母父ゼンノロブロイ
40,000円 池添学厩舎
Northern Dancerを中心にまとめゼンノロブロイがスピードを補強した配合。
開花に時間を要しそうだが、Persian Gulfの血が生きるなど注目点のある馬なので、何とか勝ち上がって欲しい。
立て直して是非中距離戦で復活して欲しい。

60ジェシー 6戦1勝

ジェシカ2015
父エイシンフラッシュ 母ジェシカ 母父トニービン
50,000円 中内田厩舎
関東募集19ロフティーエイムよりスピードの血が豊かだが、前面にPrince Chevalierのクロスを作ってしまい、とても重っ苦しい馬になる可能性がある。
エイシンフラッシュはトニービンを持つ肌馬と交配すると豊かなスピードと重苦しいスタミナを同時に作ってしまう。相反する個性を抱えてしまった馬がどういった走りを見せるか注視したい。
厩舎の力で勝ち上がり既に中距離以上で才能を発揮しているので秋が楽しみ。それにしてもタフ。

63エンジェルウィング 7戦1勝

レースウィング2015

父ヘニーヒューズ 母レースウィング 母父バブルガムフェロー
35,000円 牧田厩舎
主導が不明確、母の持つ優秀な血が十分に活かされていないなど突っ込みどころはあるが、父母が持っている日本の馬場に合うスピードが生きている配合。
どちらかといえばスピードタイプだが中距離戦で良さが生きるはず。
2016年度募集のヘニーヒューズ産駒の中では上位。
ダート千四で勝ち上がり。適性を見誤っているので評価はハズレか。

66メールドグラース 8戦1勝

グレイシアブルー2015
父ルーラーシップ 母グレイシアブルー 母父サンデーサイレンス
70,000円 清水久厩舎
トゥザビクトリーの15と同じ血統構成で、トゥザより重厚だが弱点は持たない。
近親度の強さは気になるが、無事に行けば芝のオールラウンダータイプに成長するだろう。
繁殖実績の無い一族なのに高い募集価格というのが感情的に納得いかないが、準オープン以上で走っても不思議の無い配合。
詰めは甘いが無事勝ち上がり。秋の飛躍に期待。

70メサルティム 4戦2勝 

ピンクアリエス2015
父ディープブリランテ 母ピンクアリエス 母父キングカメハメハ
30,000円 荒川厩舎
荒々しさはないが、新世代の配合の割にスピードとスタミナのまとまりが良い。
優等生タイプで勝ち上がりは堅そう。しかも値段も手ごろでお得感のある1頭。
この世代のキャロットの評価で一番精度が高いのはメサルティムかも。

71オノリス 7戦2勝

フェリスタス2015
父トーセンホマレボシ 母フェリスタス 母父Dansili
50,000円 吉田厩舎
母Sidamaに弱点が生じたこととクロスのバランスの悪さがマイナスだが、欧米の血を数多くクロスさせ、しかもそれらを能力参加させた強引な配合は1つの個性。
一見軽そうな血統に見えて実は重厚な血が生きているスタミナ馬。
鍛えてスピードを引き出して何とか勝ち上がりたい。
ダートで中々の活躍を見せる。思っていたよりスピードがありそう。

73ウェルカムゴールド 2戦1勝

マチカネチコウヨレ2015
父ゴールドアリュール 母マチカネチコウヨレ 母父Deputy Minister
50,000円 吉田厩舎
ダートファンお待ちかねの1頭。
Pharamond6×6をはじめ前面でスピードの血が豪快にクロスしていて、速力のレベルは相当高い。
開花は早く芝ダート問わず1,600から2,000mに向く。
この馬の配合水準ならばダート交流重賞を1、2勝したい。
長期休養は誤算も評価通りの能力を既に発揮しているかも。

78ヴァルディノート 8戦1勝

シシリアンブリーズ2015
父ヨハネスブルグ 母シシリアンブリーズ 母父ゼンノロブロイ
60,000円 音無厩舎
Mr.Prospector主導。Royal Charger、Bold Ruler、Nearcticがアシスト。
45リーチコンセンサスの15のような迫力は無いがスピードとスタミナがバランスよくまとまっているダート馬。2016年東京ダービー3着のタービランスに似ている。
ただ今はノルマンディーOCというクラブがあって、ダートでそこそこ走っちゃう馬をシシリアンブリーズの15の半値以下で募集する事がある点に留意しておきたい。
ノルマンディー3歳馬が大苦戦しているので、ノルマンのダート馬に行かずヴァルディノートを選ばれた方は一口馬主のセンスがあると思います。募集時の人気の割に成績が地味なので今後飛躍してもらいたい。

79バイオレントブロー 7戦1勝

バイオレントハート2015
父バゴ 母バイオレントハート 母父ダンスインザダーク
50,000円 佐々木晶厩舎
バゴの血はディープインパクトと共通点が多く、配合次第では大物を出すポテンシャルを持っている。
当馬の配合は何とも垢抜けず、開花の難しそうな印象を受ける。
ディープでお馴染みのFair Trial、Gold Bridgeが豊富に生きているので、近親度の強さで何とか勝ち上がり、その走りをターフで見せて欲しい。
ここまで堅実に走るとは予想できず。さすが佐々木晶厩舎。


80ディライトプロミス 4戦1勝

Teddy's Promise2015
父Lemon Drop Kid 母Teddy's Promise 母父Salt Lake
50,000円 池添学厩舎
Sesattle Slew3×4を作った近親交配馬。Seattle Slewを前面に作ったのにBold RulerとHail to Reasonがクロスせず、他にもMint Copyに弱点を抱えるなどとても歯がゆい内容となっている。
とはいえ米系のスピードの生かし方は良好で、開花すれば快足を見せてくれると思われる。
ダート千四で勝ち上がり。ダ短の番組が増える秋以降に注目。

以上です。

私の出資したい馬は、42,45,46,50,65,66,70,72,74,78です。
当たったのはフィニフティ、シーリア、メールドグラース、メサルティム、ヴァルディノートの5頭で10分の5の確率でした。

ただ挙げた馬の多くは高額馬ですから、1勝挙げただけで成功と言って良いか微妙です。

メサルティムを挙げられたのがハイライトでしょうか。