こんばんは。

今夜は競馬ファンの間で話題になっている2つの話です。

1つ目は出資馬シシオウの鞍上。2つ目がDMMが一口馬主クラブを設立する事についてです。

シシオウの鞍上問題

 来週のひめさゆり賞に出走予定のシシオウ(牡3栗東・斉藤崇史厩舎)の鞍上を誰にするか。

理想は松山騎手ですが現時点では確定していません。

先週末の更新内容から察するに、斉藤師が最善を尽くしていると想像します。

安易にノルマンディーご用達ジョッキーに任せない姿勢から師の熱い気持ちを感じます。

この馬に出資して良かったと思います。

しかし松山さんが乗れないのは痛恨です。

当日急に地方所属ジョッキーが来ないかな。

山本聡哉、中野省吾、吉原寛人騎手あたりがシシオウに乗ってくれたら嬉しいなあ(笑)



DMMバヌーシー

一口馬主の本質は生産牧場の資金調達だと思う。

DMM.comが競走用馬ファンドを設立する件がファンの話題をさらっています。

出資者が満足するファンドであれば誰がどんな形で運用しても構わないと思いますし、入会するかは別として応援します。

ただノルマンディーOC会員の立場から見ると、道のりは険しいと思っています。

私は素人なので抽象的な話しかできませんが、DMM.comのファンドが厳しいと思う最大の理由は、生産牧場を持つノルマンディーとそれを持たないDMM.comでは仕入れた馬の収益(またはキャッシュ)獲得能力が大きく違う点です。

すなわち生産牧場を持っていれば、現役時にほとんど賞金を獲得できなかった馬でも繁殖牝馬あるいは種牡馬の用に供することができますが、牧場を持っていないと二束三文で譲渡(除却)するしかありません。

言い替えると、牧場経営をしていれば獲得賞金ゼロでも仔馬を10頭生んで各10,000千円で売れば1億円のキャッシュを獲得する事になりますが、牧場を経営していないと1億円稼ぐ場は事実上レースしかありません。

仕入れた馬が全て活躍するはずがなく、必ず赤字となる馬が出るわけで、おそらく月会費、馬代金、サービスの質、その他どこかに転嫁する事になるでしょうが、それでノーザンファーム系、BRF系、ノルマンディーファーム系クラブに対抗できるのでしょうか。

私の知っているクラブ、例えばノルマンディーOCはとても良心的で、今楽しませてもらっているサービス以上のものを馬産素人同然のDMM.comが出せるかどうか・・・。

それにDMM.comとしても当たりはずれの大きい競走馬事業に億単位の資金を毎年継続して投入するだけのメリットがあるかどうか疑問です。

牧場を持っていない場合、満口にならなかったときのリスクも大きいです。

改めて考えると今も続いている老舗バイヤー系クラブはよくやっているなと感心します。

もちろん生産牧場系クラブでも大樹ファームのように募集馬が走らないと苦境に立たされるので、今好調の牧場系クラブは並々ならぬ努力を重ねているのは言うまでもありません。

DMM.comの神の一手がでるのか。

常識的に考えるとDMM.comは苦戦必至なのですが、参入するからには秘策があるのでしょう。

私は馬よりも秘策に関心が向きますね。面白そうで月々の負担が軽ければ入会も考えますし。

今回のDMM.comの話題をきっかけに色々と考えましたが、いち早く一口馬主クラブを取り入れた社台グループはやはりタダモノではないですし、ノルマンディーファームの財務活動と投資活動の連動性にも感心させられますし色々と勉強になります。

一口馬主クラブの本質は資金調達(現物出資)であると改めて思います。

それとメジロ、トウショウ、谷岡牧場が一口馬主クラブに参入していれば今の日本競馬界はもっと面白くなっていたかもしれない、そう考えると少し寂しい気持ちにもなります。

ありがとうございました。