キャロットクラブ2019年度募集馬評価 61~70

★・・・ひょっとしたら掘り出し物かもしれない。価格を考えたら面白い1頭。
★★・・・準オープン以上の期待大。資金に余裕があれば積極的にチャレンジしたい1頭。


61
父モーリス 母シンハライト 母父ディープインパクト 牡 石坂正
サンデー、Sadler's Wells、Lyphardの三者が強く主張する配合。安定感は無くても嵌った時の一発が大きいかも。芝中距離型。



62父モーリス 母スパニッシュクイーン 母父Tribal Rule 牡 橋口慎
Northern Dancerで全体をまとめNative Dancer系のスピードを補強した配合。Specialクロスを作ったが思ったほど効果は上がっていない。またRobertoの影響が強くてNorthern Dancerの働きを阻害している可能性も。晩成で芝中距離以上で何とか。



63
父モーリス 母シーザリオ 母父スペシャルウィーク 牡 友道 ★★
シーザリオ産駒としてHail to Reason系クロスを用いるのはエピファネイア以来。本馬は父の世代が新しくてエピファネイアほどバランスは取れていない。
半兄サートゥルナーリアとリオンディーズはHail to Reasonクロスを作らずNorthern Dancer系の主張をはっきりさせていた。
本馬はSadler's Wells~Northern Dancerクロスが生じ、Hail to Reason系でまとめるのかNorthern Dancer系でまとめるのかはっきりしない。
おそらくSadler's Wellsがまとめ役でサンデーサイレンスからスピードを補強する形。デビューは早くても完成は遅めの芝中距離型。時計勝負より底力勝負。母シーザリオという理由で★2つ。



64
父モーリス 母リラヴァティ 母父ゼンノロブロイ 牝 奥村豊
63番シーザリオの18同様サンデー~Halo~Hail to ReasonのクロスとSadler's Wells~Northern Dancerのクロスを前面に作り、これらで全体をまとめようとする配合。シーザリオの18より控えめとはいえ近親度が強い。
デビューは早くても完成は遅めの芝中距離型。好不調の波が大きいと思われる。



65
父モーリス 母ジュモー 母父タニノギムレット 牝 安田隆 ★
サンデーサイレンスクロスを最前列に作り、その中にあるHail to ReasonとAlmahmoudで全体をまとめる。RobertoとNorthern Dancerクロスは無いほうがベター。
Graustark、Roman、Amerigoと要所を押さえているのはプラスで、これら3つ全てを押さえた兄姉はいない。兄姉を超える要因となっても不思議無い。
血の濃さは気になるが魅力の詰まった馬。完成の早い芝マイル~中距離型。2歳重賞を最低1つ取りたい。



66
父ルーラーシップ 母イストワール 母父サンデーサイレンス 牡 松下
本馬の血統は父とBMSの相性は良くても母母がマッチしていない。しかしHyperionとBull DogクロスでシンプルにまとめていてBay Ronald系の生かし方に良さがある。
早期完成型の芝中距離タイプ。兄姉同様に道悪でスローの瞬発力勝負が得意。



67
父ルーラーシップ 母ラフォルジュルネ 母父スペシャルウィーク 牝 松永幹 ★
60番グランデアモーレ同様にエアグルーヴとグレイトフィーヴァーの相性の良さを生かした配合。Mill Reef、Buckpasser、Nijinskyと、生きている血は底力系ばかりでスピード不足の嫌いはある。しかしGrey Sovereign~Nasrullah等からスピードを補給しているので、その辺りの能力が開花すれば・・・。
晩成芝中距離型で時計を要する馬場歓迎。ノーザンファームの育成ならばモノになるかも。



68
父ルーラーシップ 母ツィンクルヴェール 母父サンデーサイレンス 牝
Northern Dancerで全体をまとめFair TrialとGrey Sovereignのスピードを加えた配合。シンプルながら非常にバランスよくまとまっていて侮れない。早期から活躍可能な芝ダート兼用の中距離型。また大崩れしにくい馬主孝行タイプ。
全兄アドマイヤビクターは3歳夏に勝ち上がり、ダ長距離で活躍しているが、芝で好走しても不思議は無い。



69
父ハービンジャー 母アンレール 母父ディープインパクト 牡 須貝 ★
Lyphardで全体をまとめSir Ivorからスピード・スタミナを、Crepelloからスタミナを補給。クロスはややごちゃごちゃしているが、Lyphardを明確に主張させ、かつバランスよくまとめられている。スタミナ優位でスピード能力の引き出しが課題。
晩成の芝長距離タイプ。クラブの先輩サーブルオールとタイプが似ているが本馬のほうがスタミナ色が濃い。生半可な育成~仕上げでは未勝利で苦戦すると思うので、陣営のモチヴェーションも重要。



70
父ミッキーアイル 母マルティンスターク 母父シンボリクリスエス 牡 音無
父はLyphard、Danzig、Be My Guest、NureyevとNorthern Dancer系をこれでもかと持つが、母はNorthern Dancerを一滴も持たぬ為、まとめ役が不在。半兄エングレーバーも似たような問題を抱えていたが、Nasrullahっ気の強さでバランスを取っていた。
本馬の適性は走ってみないと分からない。半兄同様ダートの中距離辺りが面白いか・・・。




【良いと思った馬】
63,65,67,69

63,65番は母の繁殖実績を考えたら黙って出資したい馬達。

67,69番は重厚過ぎる血統で、甘い調教では未勝利で埋もれるタイプです。

ノーザンファームの育成ならば能力を開花できると信じてピックアップしました。

68番は人気の盲点となりそうな1頭。

★無しの扱いですが面白い1頭です。