募集番号41 (ラーゴブルーの23)

父ドレフォン 母父ハーツクライ

生産 ノーザンファーム

牡 栗東・矢作 @150,000円

【母系】
祖母ベネンシアドールはドバイワールドカップ2着、エリザベス女王杯を優勝したトゥザビクトリーの半妹。

母ラーゴブルーはジャパンカップ2着のデニムアンドルビー(父ディープインパクト)の半妹。

本馬は4番仔。半兄オコタンペ(父ニューイヤーズデイ)は中央ダート1400mで1勝を挙げている。

【血統】
母は日本競馬の粋を集めたような血統で、そこに米系主体のドレフォンを配した。

父母の血の傾向は基本的に合っていない。キングカメハメハの血が頼みの綱。

【適性】
ダートマイル前後。早熟でも晩成でもない。好調期に一発欲しい。


募集番号42 (ヴィルトゥースの23)

父ドレフォン 母父ディープインパクト

生産 ノーザンファーム

牝 栗東・池江寿 @125,000円

【母系】
母は牝馬三冠を皮切りにジャパンカップ連覇、有馬記念、ドバイシーマクラシックを制したジェンティルドンナ(父ディープインパクト)の半妹。

母は現役時代13戦1勝で引退した。

【血統】
本馬はAlydarとNorthern Dancerで全体をまとめる珍しい形態。

Alydarが余計なクロスを作らずに米系の血をまとめてNorthern Dancerと直結している点が長所。

ただ父ドレフォンには、母方にもっと米系の血が欲しい。

父母お互いの良さを活かせていない。

【適性】
ダートマイル前後。

やや非力な印象を受けるが、牝馬同士ならば2歳戦から十分戦える。

3歳牝馬のダート路線に乗れたら楽しめる1頭。


募集番号43 (ロマンシングジェムの23)

父ブリックスアンドモルタル 母父アグネスタキオン

生産 社台ファーム

牡 栗東・安田翔 @50,000円

【母系】
本馬は6番仔。初仔の半姉フラッシングジェム(父エイシンフラッシュ)が中央で2勝を挙げている。

母は現役時代に中央ダート1800mで3勝を挙げている。

祖母ルビーはロックオブジブラルタルの全妹。

【血統】
父母の血の傾向は合っていない。

HaloとNorthern Dancerで全体をまとめる、ありきたりな血統構成となった。

【適性】
芝ダート兼用マイル前後。

馬体は非常に迫力がある。緩さの残る現状だけに、勝負は3歳夏以降か。


募集番号44 (レッドベレーザの23)

父レイデオロ 母父ディープインパクト

生産 三嶋牧場

牝 栗東・辻野 @60,000円

【母系】
祖母レッドメデューサは平成末期に繁殖実績を作り、令和に入ってクラブの屋台骨を支える繁殖牝馬の位置づけにある。

母は現役時代中央芝1200mで2勝を挙げた。

【血統】
ウインドインハーヘアクロスを前面に配しているが、Mr. ProspectorやMill Reefの影響が強い。

結果的に重厚な血統になった感がある。

母はスピードタイプの馬だったが、本馬は異なるタイプになりそう。

【適性】
ダート短距離。

現状では馬体を持て余している印象を受ける。まずは育成が進んでから。


募集番号45 (エクセレントデザインの23)

父シルバーステート 母父Exceed And Excel

生産 オカモトファーム

牝 栗東・斉藤崇 @55,000円

【母系】
本馬は3番仔。兄姉に勝ち馬なし。

母は豪州からの輸入牝馬。デインヒルの近親クロスを持つ。

【血統】
Northern Dancer系列クロスとSir Ivorで全体をまとめる構成。

主導勢力の不明確さとまとまりの悪さが勿体ない。

【適性】
芝マイル前後。

柔軟性に富んだ馬体。動画では気難しさを窺わせるが・・・。晩成傾向。


募集番号46 (ジョンブリアンの23)

父ナダル 母父ステイゴールド

生産 社台ファーム

牝 栗東・小林真 @50,000円

【母系】
母ジョンブリアンはマルカシェンク(父サンデーサイレンス)、ザレマ(父ダンスインザダーク)、ガリバルディ(父ディープインパクト)の半妹。名門シェンク一族の出。

母は現役時代に中央芝1200mで2勝を挙げた。

【血統】
父ナダルと母の相性は悪くないが、本馬は主導勢力がはっきりしない。

Mr. ProspectorのスピードにRobertoとNijinskyが持つ米系の血が能力参加する形態。

【適性】
芝マイル~中距離。

馬体は緩く完成は遅め。好調期の短いタイプなので古馬時にピークを持っていきたい。


募集番号47 (レッドシャーロットの23) ★

父クリソベリル 母父ロードカナロア

生産 吉田ファーム

牡 栗東・庄野 @65,000円

【母系】
3代母ビーポジティヴはドバイワールドカップ2着、エリザベス女王杯を優勝したトゥザヴィクトリーの全妹。

母レッドシャーロットはNureyev5×4でシンプルにまとめた好配合馬。現役時代は中央で26戦2勝。短距離でスピードを発揮した。

【血統】
本馬は母の主導勢力だったNureyevを内包するKingmamboクロスを前面に配し、Nureyev系列クロスで全体をまとめる血統構成。

父内の血の位置に若干不安はあるが、血の傾向をはじめ、まとまりが良い。

それだけにサンデーサイレンス3×4クロスは蛇足で、このクロスがどこまで能力に負の影響を与えるかが不安材料。

【適性】
芝ダート兼用の短距離馬。

線の細さは否めないが競走馬としてのセンスに賭けたい。

募集番号48 (エターナルディーバの23)

父クリソベリル 母父キングカメハメハ

生産 辻牧場

牝 栗東・田中克 @60,000円

【母系】
3代母パーソナルレジェンドは東京大賞典を勝ったローマンレジェンド(父スペシャルウィーク)の母。

祖母ミラクルレジェンド(父フジキセキ)は川崎エンプレス杯やJBCレディスクラシック2連覇等、地方交流重賞で圧倒的な強さを見せた砂の女王だった。

母エターナルディーパ(父キングカメハメハ)は中央成績15戦1勝で繁殖入り。地方競馬で走る機会は無かった。

【血統】
本馬は、地方交流重賞に強い母系に、地方交流受賞Jpn1を3勝、JRAのチャンピオンズカップも制したクリソベリルを迎えた配合。目標がある程度明確な馬だと言える。

Kingmamboクロスを前面に配し、NureyevとMr. Prospectorでまとめる血統構成。

ここまではまとまりが非常に良いが、本馬にもサンデーサイレンスクロスが出来ている。

サンデーサイレンスクロスの負の影響がどこまでかが鍵を握る。

【適性】
ダート中距離。

トモ肉の付き方に迫力がある。早期ダート戦にも対応可能。


募集番号49 (レッドアトゥの23) ★

父クリソベリル 母父カジノドライヴ

生産 奥山ファーム

牝 栗東・四位 @60,000円

【母系】
本馬は3番仔。初仔ルージュピルエット(父キズナ)は今年勝ち上がった。

4代母Angelic Songは、ダノンバラード、グラッツィア、レジュールダムールへと繋がる牝系。

【血統】
Sadler's Wellsを主導にHaloとMr. Prospectorがスピードをアシストする配合形態。

やや血の濃いきらいはあるが、それ以外に大きな問題はない。

【適性】
ダート中距離。

フェアリーバラード一族は早熟傾向だが、本馬は母同様にコツコツと勝ち上がるタイプ。


募集番号50 (レッドカチューシャの23)

父ニューイヤーズデイ 母父ディープインパクト

生産 社台ファーム

牡 栗東・寺島 @45,000円

【母系】
本馬は5番仔。初仔ルージュジャドール(父ハービンジャー)は中央ダートで1勝を挙げる。

【血統】
Northern Dancerを主導にHaloがスピードをアシストする血統構成。

母産駒は総じてスピード不足に泣かされている。本馬は果たして・・・。

【適性】
芝短距離~マイル。

柔軟性と踏み込みの良さが光る。トモの容積も十分ある。

血統と馬体と動きがマッチしておらず、評価の難しい馬。

一発ホームラン狙いならこの馬。


募集番号51 (レーゲンボーゲンの23)

父ミッキーアイル 母父フレンチデピュティ

生産 ノーザンファーム

牡 栗東・奥村豊 @60,000円

【母系】
本馬は14番仔。母21歳時の産駒。

半姉アニメイトバイオ(父ゼンノロブロイ)はローズS勝ちとG1で2着が2回。

半兄レインボーライン(父ステイゴールド)は2018年天皇賞春を優勝。他に阪神大賞典とアーリントンCを勝っている。

【血統】
父母の血筋の良さは疑いの余地が無いものの、さすがに世代が合っていない。

Northern Dancerを主導にTurn-Toのスピードを加えた配合。

【適性】
ダート短距離。晩成傾向。

非力さが解消されればダート1900m以上の条件で好走する可能性がある。


募集番号52 (レッドクラウディアの23)

父ミスターメロディ 母父アグネスタキオン

生産 ノーザンファーム

牝 栗東・橋口慎 @50,000円

【母系】
本馬は5番仔。半姉ルージュシェノン(父アジアエクスプレス)は中央ダートで2勝を挙げている。

母レッドクラウディアは地方交流重賞の常連で、クイーン賞を勝っている。

【血統】
Northern Dancerを主導にRaise a NativeとNashuaのスピードを加えた配合。

シンプルながらまとまりが良い。スピードの血が不足している点が残念。

【適性】
ダート短距離。

晩成傾向だが好調期は短い。


募集番号53 (ミッドナイトラヴの23)

父フィレンツェファイア 母父ロードカナロア

生産 追分ファーム

牝 栗東・松永幹 @45,000円

【母系】
本馬は3番仔。半姉ミッドナイトゲイル(父ドレフォン)は現2歳で、勝ち上がり間近。

3代母に1996年秋華賞馬ファビラスラフインがいる。

【血統】
Storm Catを前面に配し、Northern Dancer系列クロスとSecretariatで全体をまとめる血統構成。

血統構成自体は美しくまとまっているので好印象だが、父母の相性が合っているかは微妙。

【適性】
ダート短距離~中距離。

馬体は緩いが晩成傾向の馬なので心配無し。コツコツと賞金を稼いでくれれば。


2024年度募集馬で良いと思った馬まとめ

2024年7月10日現在の情報に基づきます。

【募集番号と馬名】
 
02 クイーンズアドヴァイスの23 満口

06 レッドアヴァンセの23 満口

08 レッドベルローズの23

25 マレーナの23

30 ダンシングラグズの23 満口

34 レッドルレーヴの23 満口

37 ヴェニュセマースの23 満口

47 レッドシャーロットの23

49 レッドアトゥの23

【所感】
私が東京サラブレッドクラブの募集馬評価を作成し始めたのは7月に入ってからで、既に募集が始まった後なのですが、良いと思った馬の過半数が満口状態でした。

会員の眼の付け所、決断の早さ、資金力に舌を巻くばかりです。

コントレイルとクリソベリル産駒が充実している印象です。

どのような活躍を見せてくれるのか、今から楽しみです。