1997年の菩提樹ステークスを覚えているファンの血統浪漫をかきたてる馬が登場します。

300番テンザンアモーレの23は、母の血統が父タイキシャトル母がテンザンストームです。

その年の菩提樹ステークスは阪神芝1400mでの施行となって3回目をむかえ、スピード自慢の4歳馬(現3歳馬)が集い、宝塚記念の前座に相応しいレースになりました。

レースはテンザンストームが軽快に逃げ、タイキシャトルは番手を追走する展開。タイキが早めに前を潰しに行けば結果は異なっていたと思いますが、うろ覚えですが、タイキはテンザンを可愛がり過ぎたと思います。

一方テンザンストームは当日5番人気の伏兵扱いでしたが、デビュー当時は評判の高い超良血馬でした。直前のゆうすげステークスでは逃げられず大敗しただけで、巻き返す可能性は十分にありました。

結果はテンザンストームがまんまと逃げきり、当時勢いのあったタイキ・岡部騎手・藤沢調教師の黄金トリオに苦杯を舐めさせました。

ここで初黒星を喫したタイキシャトルはその後短距離界で隙の無い走りを見せ、国内G1はおろかフランスのジャック・ル・マロワ賞まで優勝する活躍をしました。

セプテンバーセールから大きく話が脱線しましたが、上場馬を通じて競馬の思い出を振り返るのも楽しみの1つです。




上場番号203 ~ 300


263 サキノスイセイの23

牡 静内・原弘之

杉浦和也 5,500,000円

【血統】父ヴァンセンヌ 母父サキノスイセイ

【短評】一族にスーパークリーク。母19歳時の仔。Sayajirao(=Dante)を活用など芸の細かい配合。

【適性】芝ダート兼用短距離。

283 スパイスシャワーの23

牡 門別・Blooming Farm

社台ファーム 23,100,000円

【血統】父モーニン 母父フジキセキ

【短評】血の濃さは心配だが、息の長い活躍を期待できそう。

【適性】ダート短距離。晩成。ジワジワ成長するタイプ。故障が無ければ。

300 テンザンアモーレの23

牝 静内・藤原牧場

長山慎橙 1,870,000円

【血統】父モズアスコット 母父タイキシャトル

【短評】母はタイキシャトルとテンザンストームの間に産まれた。血統の浪漫。
    Storm Catクロスが有効に機能すれば。

【適性】ダート短距離。

上場番号301~393

336 フィネスの23

牡 新冠・ハクレイファーム

岩戸康次郎 3,190,000円

【血統】父シスキン 母父ディープインパクト

【短評】Green Desert(Yousefia)4×3へのまとまりが抜群。馬格次第では中央で2勝以上も。

【適性】芝中距離。古馬になってジリジリ成長するタイプ。

385 ラピーダシャリナの23

牡 荻伏・藤春修二

ARION 6,270,000円

【血統】父アジアエクスプレス 母父Vicar

【短評】ダート戦で先行力が期待できそう。

【適性】ダート短距離。晩成だが好調期は短い。