募集番号08 (ウインクルジニーの23)

牡 美浦・松山康 @40,000円

【母系】
本馬は初仔。4代母Pacific Princessはパシフィカス、キャットクイルを輩出した近代日本競馬の祖。

【血統】
グラスワンダー、Deputy Minister、Bold Rucksの近親クロスを持つが、どれか1つだけで良かった。

近親度の強さから体質に不安。

【適性】

ダート中距離。デビューは普通。


募集番号09 (ディアポレットの23)

牝 栗東・高橋一 @40,000円

【母系】
本馬は初仔。兄姉は未勝利。母は中央2勝馬。

【血統】
Nureyev系列クロスとサンデー~Halo近親クロスを持ち、Almahmoudで全体をまとめる。

Mr. Prospectorのクロスもあり、近親度の強さから体質に不安。

ウインクルジニーの23より血の統一感は上。

【適性】
芝短距離から2000m付近まで器用にこなせそう。最終的に芝1400前後がベスト条件に。

デビューは早い。好調期は短め。


募集番号10 (メイユーブルームの23)

牝 栗東・高橋康 @40,000円

【母系】
本馬は11番仔。母18歳時の仔。

半兄ローリングタワー(父ハービンジャー)は中央芝で3勝を挙げた。

半兄モズハチキン(父ハービンジャー)は中央芝1勝馬。

3代母フローラルマジックはマツリダゴッホの母ペイパーレインとナリタトップロードを輩出。

【血統】
父と母系が優秀な一本筋の通った血統。

中央勝ちを収めた兄は、Nijinsky系列クロスをはっきりと主張させ、そこにRaise a Nativeのスピードを加えた配合が当たった。

サンデーサイレンスとMr. Prospectorクロスを作って全体をまとめる狙いは間違っていない。しかし父キセキの持つ血がそのクロスとあまりマッチしない。

したがって本馬はある程度中央で戦えても上位で苦しむ可能性はある。配合は半兄のほうが上。

【適性】
芝中距離。デビューは遅いが成長力は微妙。

スピード不足からダート戦やジャンプ戦に回る可能性はある。


募集番号11 (タイセイブランシュの23)

牝 美浦・尾形和 @60,000円

【母系】
本馬は初仔。母は中央芝2勝、盛岡で2勝を挙げた。

【血統】
サンデー、ノーザンテースト、Mr. Prospectorクロスで全体をまとめる。

ファンシミンクロスが上記三者のクロス同士の結合を強化。

メイユーブルームの23に比べて血の質は劣るが、配合の傾向やバランスが本馬が上。

【適性】
芝ダート兼用の短距離。デビューは普通で成長力は微妙だが好調期の一発がありそう。

募集番号12 (ラルティスタの23)

牝 美浦・田島俊 @80,000円

【母系】
本馬は7番仔。母は中央芝で3勝を挙げ、その内2勝は新潟直千で挙げている。

半兄メイショウチタン(父ロードカナロア)は谷川岳を12番人気で制したオープン馬。

半姉カルチャーデイ(父ファインニードル)はファンタジーS(G3)を15番人気で制している。

近親ココナッツパンチは弥生賞と目黒記念で2着。皐月賞では4番人気に支持された。

【血統】
一見シンプルな配合に見えるが、Lomond、Lyphard、Halo、Mr. Prospectorの影響が拮抗した配合。

どのクロスにも意味があり、血統構成上避けられない複雑さと言える。

【適性】
芝ダート兼用の短距離馬。デビューは普通。好調期は短い。


募集番号13 (シマノタカラチャンの23)

牝 栗東・新規 @60,000円

【母系】
本馬は14番仔。母24歳時の仔。産駒は主に南関で活躍している。

半兄リコーシーウルフ(父スマートファルコン)は母18歳時の仔で、2024年9月時点で大井のオープン馬として活躍中。地方で12勝を挙げている。

半兄リコーソッピース(父ゴールドアリュール)は母15歳時の仔で、地方で18戦12勝の成績を収めた。

このように母高齢時の仔が活躍しているので、本馬も母出産時の年齢はさほど減点にならないか。

【血統】
Northern Dancer系列クロスで全体をまとめてMr. Prospectorのスピードを加えた配合。

さらにSpecialやGrey Sovereignのクロスを作りスピード能力を高める。

父母の相性は合っている。隙の無い配合。

【適性】
おそらく地方のダート中距離だが、芝中距離で活躍する可能性も僅かにある。

成長に関しては、いつ完成するか分からないくらい遅咲き。

募集番号14 (シーギリヤの23) ★★

牝 美浦・新規 @50,000円

【母系】
本馬の母は豪州からの輸入牝馬。

3代母キロフプリミエールはシーザリオの母、エピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアの祖母にあたる。

【血統】
父Austoraliaは英国の馬で、父Galileo母Ouija Board(ウィジャボード)の良血種牡馬。

現役時代は8戦5勝で英国ダービー、愛国ダービー、英国インターナショナルを優勝した。

父の血統構成はNorthern Dancerを主導にTurn-ToとTom Foolのスピードを加えた配合だった。

本馬はSadler's Wells系列クロスを主導に、Hail to Reasonを通じて父のスピードの源泉であったTurn-Toを取り込んでいる。Tom Foolは能力参加できなかったのは痛恨。

母方にあるRobertoとHabitatが欧州主体の血統に米系のスピード・スタミナを能力参加させる。

【適性】
本質は芝中距離だがスピード不足でダートを使われる可能性がある。

Tom Foolの欠落をSpecialのスピードで代替できれば。

晩成血統だがデビューは普通。順調に育てば2歳戦から楽しめる。

募集番号15 (エイコーンウィルの23) 

牝 栗東・河嶋 @40,000円

【母系】
本馬は6番仔。

半姉イッツユアタイム(父エピファネイア)とゴーゴーケイコ(父ヘニーヒューズ)は中央勝ち上がり。

【血統】
サンデーサイレンスクロスで全体をまとめる構想は良いが、本馬はノーザンテースト6×4クロスがあり、そのクロスが血統のバランスを損ねている。

それ以外は無難にまとまっている。

【適性】
ダート中距離。デビューは普通ないし早め。

上手く育てば中央1勝クラスで息長く戦えそう。計算の立てやすいタイプ。

1口価格を考えればまずまずお買い得の1頭かもしれない。

募集番号16 (レジャンドローズの23)

牝 美浦・田中剛 @40,000円

【母系】
本馬は初仔。母は中央、名古屋、金沢で未勝利引退。

3代母はローズバドで、本馬は名門バラ一族。

【血統】
前面クロスはごちゃついているが、血統自体は統一感がある。

欧州のスピード・スタミナを取り入れた。

【適性】
芝短距離。デビューは普通でも本格化は遅い。好調期は短い。

募集番号17 (リコリアーノの23)

牝 美浦・畠山吉 @40,000円

【母系】
本馬は3番仔。兄姉に中央勝ち馬なし。

3代母マンファスはキングカメハメハの母。

【血統】
本馬は近年流行しつつあるEl Gran Senor(=トライマイベスト)クロスのさらに先を行くラストタイクーンの3×4クロスで全体をまとめる血統構成。

ラストタイクーンの主張が明確かつ要の血を押さえている好配合。

牝馬にしては重厚な配合だが、前面クロスのシンプルさが良い方向に働けば。

【適性】
芝ダート兼用のマイラー。展開次第で2000mまでは持つ。デビューは早いが成長力がある。

開花後は1勝クラスあたりで息の長い活躍を見せてくれそう。

厩舎と本馬の個性がマッチしていると思うので、母の産駒実績は皆無だが、出資妙味はある。

所感

募集番号14シーギリヤの23が良いです。頭1つどころか5馬身以上抜けています。

但し本馬は本格的な欧州血統で日本の馬場に合うかどうかが問題です。

それと、ローレルクラブは池江寿厩舎に預けるパイプを持っているのに美浦の新人に預託した事実をどう解釈するか・・・。

公式HPも指摘していましたが、シーギリヤの23はピンかパーの馬でしょう。

個人的にはローレルクラブに久々のG1勝利をもたらす馬になると思いますがどうでしょうか。

1口50,000円で夢を託せるならば、かなり安い出資だと思います。